今年4度目の八代訪問でした

こんばんは!畳の良さを伝え続ける畳バカ三代目福田 隆です(^^)

組合支部の研修として、2月25日.26日の両日で八代へ行ってきました。私は今年4回目の八代入りでした笑

私は18年間、コロナの期間を除き毎年6回ほど八代を訪れておりますが、今回の組合支部員は初めてだったり今までに2回しか訪れた事が無かったりと、ほぼ初八代に近い状態でしたので、初心者研修ではないですがその様な感覚で段取りしました。

まずは入札が行われている場所へ。入札中は部外者立ち入り禁止ですが、終わった後ならと見学させていただきました。支部員は初めて訪れる場所でしたので、興味深く見学していました。

次に先日の青年部講習会で特別仕様の稲藁畳床を作っていただいた、岡部商事さんへお礼に行ってきました。今ではすっかり少なくなってしまった稲藁畳床ですが、適度なクッションと耐久性があり、やはり畳には稲藁畳床が最適だと私は考えます。
あとは以前から気になっていた、畳表の保管場所です。ここではしっかりと気温・湿度管理がされる環境を整えていらっしゃいました。この様な管理された環境だと安心して畳表を預けることが出来そうだと感じました。
次に色々な農家さんを訪問いたしました。この時期は主に製織作業(畳表を織り上げる作業)をされているので、製織作業を見つつ色々とお話を聞きながらの研修となります。これも支部員は初めて見る作業なので、じっくりと見ていました。

私は相変わらず、農家さんと現状の確認やこれからのい草の事を話し込んでいました。どうしても長くなるので、少しみんなを待たせる事もありましたが、とても大事な事なのでじっくりと話をしました。八代のい草・畳表はとにかく正念場です。

帰りの車の中では、今回の研修会の話を色々と話をしました。支部員は今回はとても参考になったなど、来て良かったとの感想が聞けましたが、製織やその他の事について質問があまり出来ていなかったので、その事に触れ

福田隆
福田隆

「どうしても初めて見る作業で、何をどう質問すればいいのか分からないと思うけど、分からない事を理解するというのはとても大事だから、これから少しずつでもいいから八代に通って、い草や畳表への理解度をあげた方がいいよ。それが最終的に使われるお客様の為になるから。」

と伝えました。私も最初の頃は右も左も分からない畳屋に過ぎませんでしたが、八代に通い詰めるうちにい草・畳表に対しての解像度が上がり、お客様に対してしっかりと説明出来るようになりました。まずは行けない理由を探すのではなく、行き慣れる事から始めたらどうだろうかとも伝えました。

国産い草の生産地、八代が車で行ける距離にある畳屋さんは八代に行く機会を増やした方がいいと個人的には思います。農家さんとよく話をしますが、圧倒的に八代入りされるのは飛行機の距離で来られる畳屋さんです。それだけ真剣に取り組まれてます。私はそういう情熱を持った畳屋さん達を尊敬しておりますし、共に国産のい草・畳表を盛り上げていきたいと思っております。

い草農家さんは昨年と比べて52戸減られて214戸です。平成元年が5,500戸だった事を考えると危機的状況です。このままだと本当に国産のい草・畳表が無くなると思います。

全国の畳屋さんがこの事に関してしっかりと危機感を持ち、真摯に日々の仕事に取り組んでいかれる事を願っております。

それではまた。