こんばんは!畳の良さを伝え続ける畳バカ三代目福田 隆です(^^)
前回の続きから。
森田教授の後は、熊本市内で「ままこや」という赤ちゃんの運動発達教室を主催されている山野井恵摩(えみ)さんと、(公財)日本体育協会公認アスレティックトレーナーの乍(ながら)智之さんの講演でした。拝聴して感じたことは、お2人のご講演をより多くの方に聞いて欲しい!そう思えるほど皆さんのお役に立つ、とても素晴らしい内容でした。
山野井さんと乍さんのお話で、特に印象に残ったお話をかいつまんでご紹介いたします。
・歩き始めて2〜3歳で急にコケ出す。
これは自分の体が大きくなった事に対して感覚が追いついていない事によって起こる現象だそうです。確かにうちの娘も最近コケる事が多くなった気がします。この感覚を言い換えると軽自動車に乗ってた人が大型車に乗る感じと説明されるとなんだか分かる気がしますよね。
解決策として、自分自身の体を使って動く事で、大きくなった体に感覚を慣れさせることが重要で、この事は親の役割でもあるそうです。
・こどもが育つための環境設定
これはこどもは環境に合わせて成長するということです。例えば家の中にあるソファーやローテーブルなどつかまりやすいものがあると、それを使ってつかまり立ちをしようとします。ここでつかまり立ちが悪いのか?という事ですが、つかまり立ちが悪いわけではなく、しっかりとハイハイ期を過ごしてからつかまり立ちしないといけないという事です。
ハイハイ期というのは体の使い方、柔軟性を高める等とても重要な時期です。ですので、親とすればこどもが立ち上がると喜んでしまいますが、そこはグッと堪えてハイハイを多くさせたいところですね。
・ロコモティブシンドローム
先程の話の延長線上にあると思えるこのお話。ずりばい・ハイハイというのは赤ちゃんにとってとても大事な運動です。ずりばい・ハイハイをする事で筋肉を付けたり、関節の可動域を広げたりするとともに、体を動かし、自分の体重を支える事により、骨も強し、体自体を強くする効果があります。つかまり立ちが早いと、こういう体を強くする運動を経ずに立ち上がってしまう事により骨が育たず、酷い場合コツンと軽くぶつけただけで骨折してしまった、という例もあるそうです。
・うつ伏せ
うつ伏せと聞くと、乳幼児突然死症候群(SIDS)などのマイナスイメージが強い思います。実際、私も「えっ!?うつ伏せが良いの?」と思ったぐらいです。まず、うつ伏せをさせる場合は、しっかりと保護者が監視しておく事が重要になります。
赤ちゃんは産まれていっときの間は仰向けで過ごします。それから寝返りをし、うつ伏せになるのですが、今まで仰向けでしか見てこなかった景色が一変するわけです。これはもう赤ちゃん的には世紀の発見と言えるぐらいの衝撃かもそれませんね。寝返りをするようになると、自分の軸を発見したり、また左右の確認をしたりと、とても重要な事を覚えていっているそです。
ここでうつ伏せの重要性を詳しく説明されていたところを見つけたので紹介しておきますね。
https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=12559
寝返り・うつ伏せ・ずりばい・ハイハイと乳児期にとても大事な運動なのですが、ベビーベッドや、柔らかいソファーの上だけで生活していると上記の運動をあまりやらなくなったり、また、骨が弱くなったりする原因になります。フローリングの上に柔らかい、パズルのようなシートを置かれているところもありますが、あれはあまり滑りが良く無く、 ずりばいやハイハイがしにくいそうです。逆に滑りすぎるのも問題なのですが。
と、くればそう!皆さんもすでにお気づきかと思いますが、畳って子育てにとてもピッタリな床材なんですよ^_^やらせ感半端ないですが(笑)
実際、山野井さんも畳の上での子育てを実践されていますし、適度な硬さと柔らかさを持った畳は、赤ちゃんの成長に必要不可欠なアイテムなのかもしれません。
子供の健全な成長を促してくれる畳は、これから子育てのスタンダードになると思います。それくらい優れた床材だと改めて考えさせられたお2人のご講演でした。
山野井さん、乍さん、貴重なご講演をしていただき誠にありがとうございました。またお2人のお話を、今度は違う場所で拝聴したいと考えております。その時はどうぞよろしくお願い申し上げます。
それではまた。