梅雨時期の畳のカビ対策


こんばんは!畳バカ三代目福田 隆です(^^)

 

そろそろジメジメっとする嫌な梅雨の時期に入っていきますね(^-^;

 

武雄の大聖寺のアジサイです。

 

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そしてこの時期から厄介なのはカビが発生しやすくなる気候だということです。カビは気温20℃、湿度60%から発生しはじめ、気温25℃~30℃、湿度80%以上になるとすごい勢いで成長します。

 

そこで今日はカビの事について書いていこうと思います。

 

まずなぜカビが生えるのかと言いますと、空気中には常にカビの胞子(種)が浮遊しているからなんです。その浮遊している胞子が床や壁などに着き、そこから発芽していきます。そしてカビにとって良い環境(気温、湿度、酸素、水分、pH値、栄養素)になると、どんどん成長していくわけです。

 

 

気温、湿度は上記の通りです。酸素、水分は人間が暮らしていける場所ならどこにでも存在します。pH値ですが2~8.5という広い範囲で生育が可能です。栄養素ですがカビが生えるために必要な栄養素は3つあります!まず炭素源(ブドウ糖、デンプン、油脂等)、次に窒素源(たんぱく質、アミノ酸、アンモニウム塩等)、最後にミネラル類(カルシウム、マグネシウム等)です。この三大栄養素ですが、1つでも欠けるとカビは増殖しません。

 

 

そしてここからが本題です。なぜ新しい畳というのは畳替えしてから1年~3年の間はカビが生えやすいかと申しますと、この条件を全て満たしてしまうからなんです。い草というのは昔、薬草として使われたこともある非常に栄養価の高い野菜です。もちろん三大栄養素も豊富に含みます。

 

 

次にい草の構造ですが、い草の中はハニカム構造といってスポンジのように小さい穴がたくさん開いています。

 

 

い草の断面図です。

 

い草の断面図

 

この構造が畳の優れた吸放湿性の元となっているのですが、梅雨の時期になりますと湿気があまりにも多すぎるので放湿が出来ず溜まっていく一方になります。そして酸素も同様にハニカム構造に取り込まれてしまいます。

 

 

このようにい草が植物として優れているから故にカビが生えやすくなっています。ではどうすればカビが生えにくくなるのでしょうか。三大栄養素は豊富、酸素もある、水分もあるpH値も問題ない…なかなか難しいですね。しかし出来ることはあります。

 

1 まず湿度を下げる。

 

2 カビの胞子を部屋から追い出す。

 

3 カビそのものを攻撃する。

です。

 

まず1つ目の湿度を下げるですが、晴れた日に窓を開けていただいたり、エアコンのドライ機能や除湿器等を使って湿度を下げることができます。こうすることでお部屋の湿度を下げ、カビが発生しにくくなります。

 

2つ目の胞子を追い出すですが、雨が降ってない日などに窓を開けていただいて空気の循環を行ってください。どうしても閉めっぱなしになってしまいますと、部屋の湿度も上がりますし胞子が畳の上に落ちて発芽してしまいます。ここで忘れていましたが、カビの胞子は畳の上に落下してからおよそ2日で発芽するそうです。ですので、こまめに掃除機をかけていただくことも効果的だと思います。

 

3つ目のカビを攻撃するですが、カビはエタノール消毒液で退治することが出来ます。ドラッグストア等で売っている消毒用エタノールをそのままスプレーボトルに移し替え、それを直接カビにスプレーしていただくだけでOKです(^^)ちなみにカビに1番よく効くアルコール濃度は70%です。終わった後は掃除機をかけていただくか、拭き取りをしてください。少々カビが酷い場合は乾いたブラシ等で畳の目に沿って畳表を傷めないように優しくブラッシングをした後に掃除機をかけてください。

 

カビはお部屋の環境を知る上で、分かりやすいバロメーターになると考えております。ですので、普段されている換気とお掃除+上記3つを意識していただければ、突然カビが生えてきて困った(・・;)なんて事にはならないと思います。

しかし、そうは言っても分からない事も出てくると思います。そんな時はご遠慮なく質問なさって下さい(^^)しっかりと対応いたします。

 

それではまた。

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